| 皆さん こんにちは。さて2012年一般入学願書受付が本格的に開始されます。
来年6月には、12期生の卒業式を迎えます。現在まで177名の入学者152名
卒業者のうち98名をイタリアフィレンツェ(パラッツオ・スピネッリ芸術修復学院)
に送り出しています。
若き日の学院長のイタリア留学体験談
今年、5月 6年振りにFirenzeを訪ねました。私にとっては1988年国立美術
アカデミー入学後、6年間滞在し、その間EU統一に向けイタリア全土のアカデミア、
主にボローニャ、フィレンツェの学生運動に遭遇しながら学生生活を送った、苦しくても
思い出深い異国の地でした。又、渡伊後の1989年は、東西ベルリンの壁が崩壊、そして湾岸戦争、1994年の帰国時はユーゴスラビアに於いて人種、宗教戦争が勃発と、激動のヨーロッパに身を置いていました。その頃、私の住むFirenzeは比較的安心して生活を送る事は出来ましたが、一度だけウフィツィ美術館の近くで爆破テロがあった事、20年以上経った今でも覚えています。取分け、ユーゴの難民がアドリア海を渡りイタリア本土を目指し非難する姿、しかしイタリア政府は、彼らの上陸を拒否、大きな船から人々はまるで荷物を海に捨てるかのようにパラパラと落ちて行く様子は私の脳裏から離れません。おそらく、何百、何千という人の数だったと思います。此の信じがたい光景はイタリアのテレビジョンのニュースで伝えられたものでした。
留学中にフランス、ドイツ、スペインを回る事が出来ました。私のヨーロッパ生活は、西洋文化を少し知り、母国である日本の文化の美しく端正な美術に何故か心の安らぎを感じさせました。比較する国があればこそ、私は自国を改めて見つめる事が出来、比較する人が居ればこそ、私は私自身をも顧みる事が出来たのです。そして、留学して今に至るまで
23年、イタリア人の生涯の友人を持つ事も出来ました。
これからの入学希望者に期待して
昨今、若者が留学離れをしている様です。その要因は十数年続いている社会的閉塞感にあるのだと思いますが、周りに作用されない強い精紳力を持つ事が必要です。グローバルの時代、海外で学ぶ事、好奇心を持って欲しい。見聞を広げ、広い視野を持ち、自身の進む道に活かして欲しい。これがランビエンテの教育理念です。私達の学院は、勿論イタリア修復技術者を育成する事にありますが、修復は、学問としても幅広いカテゴリーから構成されています。どれ一つとっても奥深い物です。修復の技術修得後、建築、美術史、科学、保存修復、人文学と。自分をより高く磨く為、国立大学の道が開かれています。現在、卒業生がフィレンツェ大学に入学しています。今に満足することなく、常に豊かな想像力と夢を追い続ける彼女に私は、心からエールを送ります。現、北海道大学初代教頭クラーク博士の有名な言葉「少年よ、大志を抱け」正に、時代がどんなに変わろうとも、世の中のせいにする事なく、ただひたすら勉学に励んで欲しい。若い時は二度とこないのだから。
学院は、どこにいても、何をしても、それを活かし得る勇気のある、学生を望みます。
ランビエンテ修復芸術学院
tel:042-620-5250 fax 042-620-5230 学院長 船山 千尋 |
|